FXの利確とは?利確位置の決め方と利益を伸ばす考え方を初心者向けに解説

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FXを始めたばかりのころ、僕は損切りだけではなく利確もかなり苦手でした。

特に多かったのが、少し利益が乗っただけですぐに決済してしまう、いわゆる「チキン利食い」です。

エントリーしたあと順調に含み益が増えていても、一度押し戻されると、

「せっかく増えた利益がなくなるかもしれない」

と思って利確してしまう。

ところが、僕が利確したところから反発して、そのまま最初に考えていた利確目標を超えていく。

これは本当によくありました。

反対に、「まだ伸びそう」と思って持ち続けていると、せっかく大きく乗っていた利益が全戻しして、そこからさらに逆行することもあります。

早く利確すれば、そのあと伸びる。

伸ばそうとすれば、利益がなくなることもある。

僕自身は、損切りより利確の方が難しいと感じています。

今はエントリーする前に、キリ番や上位足で目立つ価格など、意識されそうな場所を利確候補として確認するようにしています。そのうえで、損切りまでの値幅に対して十分な利益を狙えるのかを考えます。

この記事では、FXの利確とは何なのか、僕がどこを利確候補として見ているのか、そしてチキン利食いや利益の全戻しとどう向き合っているのかを、自分自身の経験をもとにまとめます。

目次

FXの利確とは?

FXの利確とは、含み益が出ているポジションを決済して、その利益を確定させることです。

例えば買いでエントリーしたあと価格が上昇していても、まだポジションを持っている間は含み益です。

そこからさらに上昇することもあれば、反対に下落して、せっかくの含み益が減ってしまうこともあります。

そのため、

「どこで利益を確定するのか」

を考える必要があります。

言葉にすると簡単ですが、僕はこの利確が本当に難しいと思っています。

早く利確すると、そのあと伸びたときに「もっと持っておけばよかった」と思う。

反対に利益を伸ばそうと持ち続ければ、せっかく増えていた含み益がなくなることもあります。

どこが天井で、どこが底なのかを事前に正確に知ることはできません。

だから僕は、すべての値幅を取ろうとするのではなく、エントリーする前に「どこを利確候補として考えるか」を決めておくことが大切だと思っています。

僕はチキン利食いがかなり多かった

僕自身、昔からチキン利食いはかなり多いです。

少し利益が乗ると、

「せっかくプラスになったんだから、今のうちに確定しておこう」

という気持ちが出てきます。

特に苦手なのが、一度大きく利益が乗ったあとに押し戻される場面です。

FXで含み益の押し戻しに耐えられずチキン利食いしてしまう例
含み益の押し戻しが怖くなって早く利確すると、その後さらに伸びてしまうこともあります。

順調に増えていた含み益が、価格の戻しによって少しずつ減っていく。

すると、

「このまま全部なくなったら嫌だ」

という気持ちが強くなります。

そして我慢できずに利確する。

ところが僕が利確したあとに反発して、高値を更新し、そのまま最初に考えていた利確目標を超えていく。

これも本当によくあります。

利益自体は出ているので、トレードとして負けたわけではありません。

それでも、自分が最初に考えていた方向へ結局動いているのを見ると、

「なんであそこで利確したんだろう」

という気持ちになります。

「利益が減る」のが思った以上に嫌

僕の場合、早く利確したあとにさらに伸びてしまうことよりも、大きく乗っていた含み益が全戻しする方が精神的にはきついです。

例えば、一度5万円まで増えた含み益が3万円まで減ったとします。

まだ3万円利益が出ているのに、僕の中では、

「2万円なくなった」

という感覚が強くなります。

FXで含み益が5万円から3万円に減ると2万円損したように感じる損失回避の例
含み益はまだ+3万円でも、+5万円から減ると「2万円失った」と感じてしまうことがあります。

このような心理を考えるうえで参考になるのが「プロスペクト理論」です。

KahnemanとTverskyが1979年に発表したプロスペクト理論では、人は同じくらいの金額でも、利益を得た喜びより損失を受けた痛みの方を強く感じやすいと考えられています。この「損をしたくない」という心理は、損失回避と呼ばれています。

トレードに関連する研究では、利益が出ているものを早く売り、損失が出ているものを長く持ちやすい傾向が「ディスポジション効果」として研究されています。ShefrinとStatmanは1985年、この行動傾向を理論的に整理しています。

僕自身にもかなり思い当たるところがあります。

含み益が減り始めると、チャートよりも「利益が減っていること」に意識が向いてしまう。

そして、本来考えていた利確位置ではなく、

「これ以上利益を減らしたくない」

という感情で決済してしまいます。

だからこそ、利益が乗ってから利確位置を考えるのではなく、エントリーする前に利確候補を考えておくことが大切だと感じています。

参考:Daniel Kahneman・Amos Tversky「Prospect Theory: An Analysis of Decision under Risk」(Econometrica、1979年)

参考:Hersh Shefrin・Meir Statman「The Disposition to Sell Winners Too Early and Ride Losers Too Long: Theory and Evidence」(The Journal of Finance、1985年)

僕はエントリー前に利確候補を確認する

今はエントリーする前に、まずチャート上で意識されそうな価格を確認します。

僕がよく見るのは、

キリ番や上位足で目立つ高値・安値、何度も反応しているような価格帯です。

例えばロングを考えているなら、

「上にはどこまで伸びる余地があるのか」

を確認します。

すぐ上に強く意識されそうな価格があるなら、そこから売りが入って止められる可能性も考えなければいけません。

反対に、上に大きな障害がなく、次に意識されそうな価格まで十分な値幅があるなら、利益を伸ばせる余地があると考えます。

僕の場合は、最初から「ここまで絶対持つ」と決めるというよりも、

相場の中で意識されそうな価格を見つけて、そこを利確候補として考えるイメージです。

FXの利確候補と損切り位置からリスクリワード1対1.5・1対2を確認する例
エントリー前に利確候補と損切り位置を確認し、リスクリワード1:1.5以上、できれば1:2以上を狙います。

リスクリワード1:1.5以上、できれば1:2以上を狙いたい

僕は利確位置を決めるとき、先に「1:2になる価格」を無理やり利確目標にしているわけではありません。

先にチャートを見て利確候補を探します。

そのあと、

「損切り位置まで何pipsあるのか」

「利確候補まで何pips狙えるのか」

を比較します。

僕の中では、

利確候補を確認する

損切り位置を確認する

リスクリワードを見る

という順番です。

最低でも1:1.5程度、できれば1:2以上取れるところを狙いたいと思っています。

例えば損切りまで10pipsあるのに、すぐ上に強いラインがあって5pips程度しか狙えそうにないのであれば、僕にとってはあまり魅力のあるトレードではありません。

損切りまでの値幅が広い場合は、ロットを落としてリスク額を調整することもあります。
ただし、利確候補までの値幅が小さく、リスクリワードそのものが悪い場合は、ロットを落としても条件は良くなりません。そういう場面は無理に入らず、見送ることも大切だと思っています。

利確目標まで絶対に持つわけではない

エントリー前に利確候補を決めたからといって、僕は何があってもそこまで持ち続けるわけではありません。

相場はエントリーしたあとも変化します。

例えばロングして順調に上昇していたのに、途中から高値を更新できなくなる。

そのまま上にも下にも行かず、横方向にグダグダ動き続ける。

さらに大きな経済指標が近づいていたり、週末が近づいていたりする。

そういう状況なら、最初に考えていた利確目標に届いていなくても、一度利益を確定することがあります。

もちろん、そのあと再び上昇して目標まで届くこともあります。

ただ、最初に立てたシナリオに固執して、相場の変化を無視するのも違うと思っています。

利確目標は大切ですが、その後の値動きを見ながら判断することも必要です。

利益が伸びたら損切り位置を切り上げることもある

利益が伸びてきた場合は、損切り位置を切り上げることもあります。

例えばロングなら、

上昇する

一度押しを作る

そこから再び上昇する

高値を更新する

という値動きになったとします。

この場合、最初に置いていた損切り位置を、その押し安値付近まで上げることがあります。

高値を更新したことで一段上の値動きになり、その直前にいったん下げ止まった安値(押し安値)が、次の判断基準になると考えるからです。

一度目の押しがエントリー価格付近まで来ている場合は、結果的に建値付近まで損切りを上げる形になります。

こうすれば、そのまま上昇すれば利益を伸ばしながら、反対方向へ崩れた場合には、それまでの利益をある程度守ることができます。

ただし、損切り位置を上げるタイミングが早すぎれば、普通の押し戻しで決済されたあとに再び上昇することもあります。

僕自身、ここはまだまだ練習が必要だと思っています。

半分だけ利確するのも一つの方法

利益を伸ばしたいけれど、全戻しするのも怖い。

そんなときに使える方法の一つが分割利確だと思っています。

僕がやるなら、第1目標で半分を利確して、残った半分を次の利確目標まで伸ばす形です。

FXで10ロットのうち5ロットを第1目標で利確し、残り5ロットを第2目標まで伸ばす分割利確の例
第1目標で半分を利確し、残り半分を次の目標まで伸ばす分割利確のイメージです。

例えば10ロット持っているなら、第1目標で5ロットを利確し、残り5ロットを次の目標まで伸ばすイメージです。

一度利益を確定できると、気持ちに少し余裕ができます。

全部持ったままだと、

「この含み益が全部なくなったらどうしよう」

という気持ちがどうしても出てきます。

でも半分をすでに利確していれば、残りについては少し落ち着いて値動きを見やすくなります。

もちろん、1/3ずつ利確する人もいるでしょうし、分割せず最後まで全部持つ人もいると思います。

どの方法が合うのかは、自分のトレードを検証して決めればいいと思っています。

僕自身も、分割利確をいつでもうまくできているわけではありません。

利益を伸ばすための方法の一つとして、これからもっと練習して身につけたいと思っています。

レンジでは利益を伸ばしすぎない

僕はレンジ相場では、トレンド相場ほど利益を伸ばそうとしないようにしています。

レンジは一定の範囲を行ったり来たりするので、順調に利益が乗っていても反対方向へ戻されやすいと考えているからです。

そのためレンジを狙う場合は、

「取れるところで逃げる」

という意識を持っています。

ただし、そもそも十分な利幅が確保できないような小さなレンジなら、無理にトレードする必要はないと思っています。

僕自身は、大きな利益を狙うのであれば、レンジの中を細かく取りにいくよりも、トレンド方向へ値幅が出ている場面を狙う方がやりやすいと感じています。

どこでもエントリーするのではなく、

「損切りまでの値幅に対して、十分な利益を狙えるのか」

を確認することが大切です。

利確したあとに伸びても追いかけない……と言いたい

利確目標まで到達したら、僕は基本的に一度利確します。

そのあとさらに伸びそうな形ができれば、新しいトレードとしてもう一度エントリーすることもあります。

ただ、ここにも僕自身の課題があります。

利確した直後に価格がそのまま伸びていくと、

「まだ取れたのに」

と思って追いかけて入りたくなります。

昔からよくありました。

正直に言えば、今でもあります。

ここは直さないといけないところだと思っています。

一度利確したのであれば、そのトレードはいったん終了です。

再び入るのであれば、

「さっき利確したあとに伸びたから」

ではなく、

「新しいエントリー根拠ができたから」

でなければいけないと思っています。

頭では分かっていても、実際の相場ではなかなか難しい。

だからこそ、僕自身も意識して直していきたい部分です。

経済指標前や週末は無理して持ち越さない

僕は基本的に、大きな経済指標をまたいだり、週をまたいだりしてまで利益を伸ばそうとはしません。

理由は、自分ではコントロールできない値動きにまで期待したくないからです。

「指標で一気に利確目標まで行くかもしれない」

と思うこともできます。

でも、反対方向へ大きく動く可能性もあります。

僕の場合、こうした自分ではコントロールできない値動きに利益を期待し始めると、トレードではなくギャンブルに近い感覚になってしまいます。

だから、

高値を更新できない。

横ばいが続いている。

重要な経済指標が近い。

週末が近い。

こういった状況が重なれば、利確目標まで届いていなくても、一度利益を確定することがあります。

利益を最後の1pipsまで取り切ることよりも、自分で判断できる範囲の中でトレードを終えることを意識しています。

僕は損切りより利確の方が難しいと思う

僕自身は、損切りよりも利確の方が難しいと思っています。

損切りであれば、

「ここを抜けたら、自分がエントリーした根拠が崩れる」

という場所をある程度考えることができます。

でも利確では、

「ここからどこまで伸びるのか」

を考えなければいけません。

早く利確すれば、そのあと大きく伸びることがある。

伸ばそうとすれば、含み益が全戻しすることもある。

だからこそ、利確を上手くするためには相場の値動きをもっと知る必要があると思っています。

同じロットであれば、損失を1pips小さくするのも、利益を1pips伸ばすのも、損益に与える影響は同じ1pips分です。

損切りをしっかり考えるのと同じくらい、

「どうすれば利益を伸ばせるのか」

も考える必要があります。

どこで高値・安値が作られているのか。

どこで価格が何度も止められているのか。

どこから買いや売りが強くなったのか。

どこが市場参加者に意識されていそうなのか。

そういった値動きをチャートで見て、自分のトレードを検証していくことが大切だと思っています。

利確したトレードも振り返る

トレードの検証というと、負けたトレードばかり見たくなります。

でも僕は、利確できたトレードも振り返る必要があると思っています。

例えば、

早く利確しすぎなかったか。

最初に考えていた利確候補は合っていたか。

途中の押し戻しで怖くなって利確していないか。

分割利確した方が持ちやすかったのではないか。

損切り位置を上げるタイミングは早すぎなかったか。

利確したあと、感情的に追いかけて再エントリーしていないか。

こういったところを振り返れば、自分がどんな場面でチキン利食いしやすいのかも少しずつ分かってくると思います。

僕自身も、まだ利確がうまくできないことはたくさんあります。

だからこそ、結果だけを見るのではなく、

「なぜそこで利確したのか」

まで確認していきたいと思っています。

まとめ

FXの利確は、単純に「利益が出たら決済すればいい」というものではありません。

僕自身、少し利益が出ただけですぐに利確するチキン利食いを何度もしてきました。

大きく利益が乗ったあと、一度押し戻されて怖くなり利確する。

すると、僕が利確した直後に反発して、本来の利確目標を超えていく。

反対に「もっと伸びる」と思って持ち続けた結果、せっかくの含み益が全戻ししたこともあります。

今はエントリーする前に、キリ番や上位足で目立つ価格などから利確候補を探し、損切り位置とのリスクリワードを確認するようにしています。

僕の中では最低でも1:1.5程度、できれば1:2以上を狙いたいと思っています。

ただ、利確目標を決めたからといって、何があってもそこまで持つわけではありません。

高値を更新できなくなったり、横ばいが続いたり、重要な経済指標や週末が近づいたりすれば、途中で利益を確定することもあります。

利益が伸びれば損切り位置を切り上げる。

全部持つのが精神的に難しければ、半分を先に利確する。

こうした方法も使いながら、自分ができるだけ冷静に利益を伸ばせる方法を探していきたいと思っています。

僕は今でもチキン利食いをします。

利確したあとに伸びると、追いかけて入りたくなることもあります。

まだまだ完璧ではありません。

でも、損切りをしっかり考えるのと同じくらい、利益をどう伸ばすのかも大切だと思っています。

そのためには、結局チャートと向き合い、値動きを見て、自分のトレードを繰り返し検証していくしかありません。

次の記事では、こうしたトレードを次に生かすための「FXの検証」について、僕がどんなところを確認していきたいのかをまとめます。

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