FXのpips・ロット・スプレッドとは?損益計算まで初心者向けに解説

FXのpips・ロット・スプレッドと損益計算を初心者向けに解説する記事のアイキャッチ

FXを始めると、

pipsって何?
1ロットっていくら?
スプレッドって手数料なの?

と、聞き慣れない言葉が一気に出てきます。

僕はpipsやロットについては比較的すぐ理解できました。

例えば、僕が使っているDMM FXの通常通貨ペアでドル円を取引する場合、1Lotは10,000通貨です。

ドル円など円絡みの通貨ペアでは1pip=0.01円なので、

1Lotなら1pip=100円
30Lotなら1pip=3,000円

という感じです。

僕の場合は、

30ロットなら1pip動くと3,000円か。

みたいに考えていたので、pipsそのものはそれほど難しく感じませんでした。

ただ、本当に難しいのは計算方法ではありません。

どれくらいpipsを取れるのか。
その手法でどれくらいのロットを張れるのか。
そのロットで損切りになっても冷静にいられるのか。

こっちの方がはるかに重要だと思っています。

僕自身、最初は1Lotから始めましたが、だんだんロットを上げ、最終的には自分が精神的に耐えられないようなロットで取引したこともあります。

この記事では、pips・ロット・スプレッドの基本と損益計算だけでなく、僕自身がロットを上げすぎて失敗した経験も含めて解説します。

目次

pipsとは?

**pips(ピップス)**は、FXで値動きの大きさを表すために使われる共通の単位です。

例えばドル円が150.00円から150.10円まで上昇した場合、10pips上昇したことになります。

円を含む通貨ペアでは、基本的に、

1pip=0.01円=1銭

です。

そのため、

1pip=0.01円
10pips=0.10円
50pips=0.50円
100pips=1円

となります。DMM FXの公式説明でも、ドル円やクロス円では1pip=0.01円とされています。

ただし、ドル円以外の通貨ペアでは1pipの価格単位が異なる場合があります。

なので最初は、自分がよく取引する通貨ペアで覚えれば十分だと思います。

僕の場合はドル円を見ることが多かったので、

10pips動いた。
20pipsで損切り。
今日は30pips取れた。

という感じで、値幅を考える単位として使っていました。

pipsだけでは「いくら儲かったか」は分からない

ここは初心者にかなり重要です。

例えば、

10pips取れました!

と言っても、それだけではいくら利益が出たのか分かりません。

なぜなら、ロットが違えば同じ10pipsでも損益がまったく違うからです。

DMM FXの通常通貨ペアでドル円を取引する場合、1Lot=10,000通貨です。

この条件なら、

ロット1pip10pips30pips
1Lot100円1,000円3,000円
5Lot500円5,000円15,000円
10Lot1,000円10,000円30,000円
30Lot3,000円30,000円90,000円
50Lot5,000円50,000円150,000円
100Lot10,000円100,000円300,000円
150Lot15,000円150,000円450,000円

例えば30Lotなら、

1pip=3,000円
10pips=30,000円

です。

逆に言えば、10pips逆行すれば約3万円の損失になります。

だから、

何pips取れるか

と、

何Lotで取引するか

は必ずセットで考える必要があります。

※上の金額はDMM FXの通常通貨ペアでドル円など円絡みの通貨ペアを取引する場合の例です。FX会社や商品、取引単位によって異なります。DMM FXには1Lot=1,000通貨のミニ通貨ペアもあります。

ロットとは?

**ロット(Lot)**は、FXでどれくらいの数量を取引するかを表す単位です。

簡単に言えば、

ロットを上げるほど、同じ値動きでも利益も損失も大きくなる

ということです。

僕はFXを始めたとき、最初は1Lotでした。

そのあと数Lotくらいで取引していました。

ただ、じわじわ証拠金が減ってくると、

このまま小さいロットでやっていても取り返せないな。

みたいな考えが出てきました。

そこから、だんだんロットを上げていきました。

最終的にはフルレバレッジに近い状態で取引することもありました。

これはまったくおすすめしません。笑

個人の国内店頭FXでは、必要証拠金は取引金額の4%以上、つまり最大レバレッジは25倍に制限されています。ただし、25倍まで使えるからといって、常に上限近くまで取引する必要があるわけではありません。レバレッジを高くすると、逆方向へ動いたときの損失も大きくなります。

僕は最大150Lotくらいで取引したことがある

僕自身、最大で合計150Lotくらい持って取引したことがあります。

ドル円なら、先ほどの計算では、

1pip=約15,000円

です。

10pips逆行すれば約15万円。

20pipsなら約30万円。

こうなると、僕の場合は完全に自分が冷静に耐えられるロットではありませんでした。

そしてロットが大きすぎると、不思議なくらいトレード自体も雑になりました。

本来なら、

どこで入るのか
どこで損切りするのか
なぜそこから上がる、または下がると思うのか

というシナリオを考えるべきです。

でも当時は、

今いけそう。
上がりそう。
ここだ!

みたいな飛び乗り注文がかなり多かった気がします。

今振り返ると、大きなロットを張ること自体が目的になっていた部分もあったと思います。

同じチャートでもロットを上げると別物に見える

チャートそのものは何も変わりません。

1Lotで見ても100Lotで見ても、同じドル円のチャートです。

でも、自分が持っているロットが変わると、心理的にはまったく違うチャートに見えてきます。

例えば10pips逆行したとします。

1Lotなら約1,000円。

30Lotなら約3万円。

100Lotなら約10万円。

同じ10pipsの値動きでもロット数によって損益が変わることを比較した図
同じ10pipsの値動きでも、ロットが大きくなるほど損益金額は大きくなります。

同じ10pipsなのに、感じ方は全然違います。

ロットが自分の許容範囲を超えると、

損切りしたくない。
もう少し戻るまで待とう。
ここで切ったら痛すぎる。

という感情が出やすくなります。

前の記事でも書きましたが、僕は損切りの逆指値をシートベルトのようなものだと考えています。

どれだけ手法が良くても、自分が損切りできないほどロットを上げてしまえば、正常なトレードが難しくなります。

pipsとロットはどちらも意識する

「pipsと金額のどちらを重視していますか?」と聞かれると、僕はどちらも常に意識しています。

例えば、

10pips取れるトレード

でも、

1Lotなら約1,000円。

100Lotなら約10万円です。

逆に、

100pips取れる手法

を持っていても、怖くてほとんどロットを張れないなら、金額としては大きくなりません。

僕は、

pipsを安定して取れること

と、

その手法に対して適切なロットを張れること

の両方が必要だと思っています。

仮に数pipsでも安定して取れる手法があって、その再現性を保ったままロットを上げられる人なら、それだけでも大きな収益になる可能性があります。

でも、ここで順番を逆にすると危ないです。

まずロットを上げて、そのあと何とかpipsを取ろう

ではなく、

まず自分の手法を検証して、安定してpipsを取れる状態を目指す。
そのあと、リスクを管理しながらロットを上げる練習をする。

僕はこの順番の方がいいと思っています。

損益計算は難しく考えなくていい

僕は今、エントリー前に損益をざっくり頭の中で計算します。

例えば、

損切りまで15pipsくらい。
30Lotなら1pip3,000円だから、約45,000円か。

という感じです。

その金額を見て、

これはちょっと大きいな。

と思えばロットを下げます。

逆に、自分の許容範囲だと思えばそのロットで取引します。

計算式としては、ドル円など円絡みの通貨ペアで、DMM FXの通常1Lot=10,000通貨を前提にすれば、

損益の目安 = pips × Lot × 100円

です。

例えば、

15pips × 20Lot × 100円 = 30,000円

となります。

最初は電卓を使ってもいいと思います。

何度も計算していると、

10Lotなら1pip1,000円。
30Lotなら3,000円。
50Lotなら5,000円。

くらいはすぐ頭に浮かぶようになります。

FXでpipsとロットから損益を計算する方法を示した図
円絡みの通貨ペアで1Lot=10,000通貨の場合、pips × Lot × 100円で損益の目安を計算できます。

スプレッドとは?

スプレッドは、FX会社が提示している「買値」と「売値」の差です。

FXでは、買う価格と売る価格が同じではありません。

この差があるため、新しくポジションを持った直後は、基本的にスプレッド分だけマイナスからスタートします。

FXの売値と買値の差であるスプレッドの仕組みを示した図
FXでは売値(Bid)と買値(Ask)に差があり、この差がスプレッドです。

DMM FXでは取引手数料は無料で、スプレッドが実質的な取引コストになります。

僕は初心者のころ、スプレッドについてそこまで強く意識していませんでした。

DMM FXを使っていて、普段のスプレッドが比較的小さかったこともあります。

ただ、

朝方は広がることがあるんだ。
経済指標のときも広がるんだ。

ということは取引しているうちに分かりました。

DMM FXでも、午前9時から翌午前5時は原則固定のコアタイムとされていますが、経済指標の発表時、市場環境の変化、流動性の低下、取引時間の終了前後などではスプレッドが拡大する可能性があります。

なので、

いつもこのスプレッドだから大丈夫。

と思い込まない方がいいです。

スキャルピングほどスプレッドの影響は大きくなりやすい

スプレッドは、狙う値幅が小さいほど割合として重くなります。

例えば10pipsを狙うトレードと、2pipsだけを狙うトレードでは、同じスプレッドでも後者の方が利益目標に対するコストの割合は大きくなります。

同じスプレッドでも狙うpipsが小さいほど取引コストの割合が大きくなることを比較した図
同じスプレッドでも、狙う値幅が小さいほど利益目標に対するコストの割合は大きくなります。

そのため、短い値幅を何度も狙うトレードほど、スプレッドを意識する必要があります。

僕自身は会社員がスキャルピングをすることを、あまりおすすめしていません。

もちろん、スキャルピングそのものが悪いという意味ではありません。

向いている人もいると思います。

ただ僕の場合は、短時間で何度もチャートを見るようになると、

仕事中もFXが気になる。
ちょっとチャートを確認したい。
あそこ入れたんじゃないか。

と頭の中がFXだらけになりました。

経験済みです。笑

しかも短期売買は疲れます。

会社員として仕事をしながら続けるのであれば、僕は無理にスキャルピングにこだわらなくてもいいと思っています。

「何pips取れるか」だけを競っても意味がない

FXをやっていると、

今日は100pips取った。
今月500pips取った。

という数字を見ることがあります。

もちろんpipsは大事です。

でも、その数字だけでトレードの良し悪しは判断できないと思っています。

100pips取れていても、途中で何百pipsもの損失リスクを取っているかもしれません。

反対に、1回で5~10pips程度でも、再現性のある方法で安定して積み上げている人もいるかもしれません。

さらに、ロットによって実際の損益は変わります。

だから僕は、

何pips取ったか
どれくらいのロットを使ったか
どこまで損失を許容していたか

をセットで見る必要があると思っています。

初心者はまずpipsを取れる手法を作って、そのあとロットを上げる

僕が今、初心者だったころの自分に言うなら、

先にロットを上げるな。

と言います。

どれだけ大きなロットを張れても、pipsを安定して取れなければ、利益を増やすどころか資金を大きく減らす可能性があります。

僕自身、それに近いことをやってきました。

反対に、pipsをたくさん取れる方法があっても、実際のお金が動いた瞬間に怖くなってルールを守れなくなるなら、ロットを上げるのはまだ早いと思います。

だから順番としては、

① 小さなロットで手法を検証する
② ある程度安定してpipsを取れる状態を目指す
③ 損切りを必ず設定する
④ 少しずつロットを上げてみる
⑤ 自分が冷静にトレードできるロットを知る

FX初心者が小さいロットで検証し、手法と損切りを整えてから少しずつロットを上げる流れを示した図
先にロットを上げるのではなく、手法の再現性とリスク管理を整えてから少しずつロットを上げていく流れです。

この流れがいいと思っています。

特に、自分を知ることはかなり重要です。

10万円の含み損でも冷静な人もいれば、1万円で落ち着かなくなる人もいます。

どちらが正しいという話ではありません。

自分がどこまでなら、

チャートを客観的に見られるか
シナリオどおり損切りできるか
負けても次のトレードに引きずらないか

を知る必要があります。

僕自身、150Lot近くまで張った経験がありますが、僕にとっては明らかに大きすぎました。

大きなロットを張れることが上手いトレーダーの条件ではありません。

そのロットでルールどおりトレードできるかどうかの方が大事だと思っています。

まとめ

pipsは値動きの大きさ、ロットは取引数量、スプレッドは買値と売値の差による取引コストです。

最初は用語が多く感じますが、

pips=どれくらい動いたか
Lot=どれくらいの数量で取引したか
スプレッド=取引するときに発生するコスト

くらいから覚えれば十分です。

僕自身は最初1Lotから始め、その後数Lot、さらに大きなロットへと上げていきました。

最大150Lot程度まで持ったこともありますが、当時の僕には完全に大きすぎるロットでした。

ロットが大きすぎると、損益の金額ばかりが気になり、冷静にチャートを見ることが難しくなります。

だから初心者には、

まず大きなロットを張ることより、小さなロットで自分の手法を検証すること。

そして、

安定してpipsを取れる状態を目指してから、少しずつロットを上げる練習をする。

この順番をおすすめします。

損切りは必ず設定し、

このロットで損切りになっても、自分は冷静でいられるか?

を考えてみてください。

pipsを取る技術と、適切なロットを扱う力。

どちらか一方だけではなく、両方を少しずつ身につけていくことが大切だと思っています。

次の記事では、今回出てきたロットや証拠金とも深く関係する、FXのレバレッジと必要証拠金について解説します。

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