FXを始めたばかりのころ、僕は損切りが本当に苦手でした。エントリーするときは「自分の考えと違ったら切ればいい」と思っているのに、いざ含み損になると切れない。「もう少し待てば戻るかもしれない」「ここまで下がったんだから、そろそろ反発するだろう」と考えているうちに、どんどん損失が大きくなっていきます。
さらに悪いことに、「こっちの方向に動くはず」と決めつけてナンピンを繰り返し、気づけばレバレッジ25倍のフルレバに近い状態になっていたこともあります。急落している相場を見て「さすがにここから反発するだろう」と落ちるナイフを拾いにいき、そのままさらに下落したことも何度もあります。
中でもひどかったのは、損切りを入れないまま大きなポジションを持って寝てしまったときです。翌朝には大きく逆行していて、一晩で100万円近く負けたこともありました。
今振り返ると、問題だったのは単純に「損切りができなかった」ということだけではありません。エントリーする前に、「どこまで逆行したら自分の考えが間違いなのか」「そこで損切りしたらいくら負けるのか」をきちんと決めていませんでした。つまり、最初から負ける可能性を受け入れた状態でトレードしていなかったんだと思います。
負けたくない。損を確定したくない。だから損切りを先延ばしにする。さらにナンピンして、「戻ってくれ」と祈る。こうなってくると、もうトレードというよりギャンブルに近い状態です。
今は、エントリーする前に自分の根拠が崩れる場所を考え、そこまでの値幅と口座資金に対して許容できる損失額からロットを考えるようにしています。それでも損切りを遠ざけてしまったり、損切りした直後にもう一度入りたくなったりすることはあります。僕自身、まだ完璧にできているわけではありません。
ただ、一つだけ昔より強く思うようになったことがあります。損切りは、車でいうシートベルトみたいなものです。事故が起きてから締めるのではなく、走り出す前に締めておく。FXでも、大きな含み損になってから「どうしよう」と考えるのではなく、エントリーする前に損切りまで考えておくことが大切だと思っています。
この記事では、FXの損切りとは何なのか、なぜ損切りが必要なのか、そして僕がどのように損切り位置やロットを考えているのかを、自分自身の失敗も含めて初心者向けにまとめます。
FXの損切りとは?
損切りとは、保有しているポジションが自分の想定と反対方向へ動いたときに、損失を確定してトレードを終えることです。
例えば「ここから上がる」と考えて買ったものの、予想に反して下落したとします。そのまま持ち続けるのではなく、あらかじめ決めていた価格まで下がったらポジションを閉じます。
もちろん、損切りしたあとに価格が戻ってくることもあります。僕自身、「切った瞬間に反転したじゃん」と思ったことは何度もあります。
ただ、そこで「損切りしなければよかった」と考え始めると、次から損切りができなくなります。大切なのは、そのあと価格が戻ったかどうかだけではなく、エントリーしたときに考えていたシナリオが崩れたのかどうかだと思っています。
僕の場合は、単純に何pips逆行したから損切りというより、「自分がエントリーした根拠が崩れたか」を見るようにしています。
僕は損切りできずに一晩で約100万円負けた
僕が大きく負けたときは、だいたい似たような流れがあります。
まず、「相場はこっちに動くはず」と自分の中で方向を決めつけます。ところが価格は反対方向へ動く。それでも「そのうち戻る」と考えて損切りせず、むしろ安くなったからチャンスだと思ってナンピンする。さらに逆行すると、またナンピンする。
そうやってポジションを追加していくうちに、気づけばレバレッジ25倍のフルレバになっていたこともあります。それでも頭の中では「ここまで来たらさすがに戻るだろう」と考えていました。
急落している相場を見て、底を当てようとして買うこともありました。いわゆる「落ちるナイフを拾う」ようなトレードです。でも実際には、反発を狙って買ったところからさらに下落し、またナンピンして損失を広げることもありました。
損切りを入れないまま大きなポジションを持って寝てしまい、一晩で100万円近く負けたこともあります。今考えると、相場分析以前にリスク管理ができていませんでした。
なぜ損切りできなかったのか
僕が損切りできなかった一番の理由は、負けたくなかったからだと思います。
損切りすると、そのトレードでの損失が確定します。含み損の状態なら、「まだ戻るかもしれない」と考えることができます。でも損切りした瞬間、その負けを受け入れなければいけません。
だから切れない。「あと少し待とう」「ここまで下がったんだから反発するだろう」と考える。そして含み損が大きくなるほど、さらに切れなくなる。
でも今は、本当の問題は損切りする瞬間よりも、その前にあったと思っています。そもそもエントリーするときに、「このトレードは普通に負ける可能性がある」という前提で入っていませんでした。
勝つことばかり考えて、負けた場合にどこで切るのか、いくら負けるのかを決めていない。だから実際に含み損になると受け入れられなくなる。
最初から負ける可能性も含めてトレードを考える。僕にとっては、これが損切りをするための大切な考え方になっています。
損切りはエントリーする前に決める
今は、含み損になってから損切り位置を考えるのではなく、エントリーする前に考えるようにしています。
「ここからロングしたい」と思ったら、同時に「どこまで下がったら、このロングを考えた根拠が崩れるのか」を考えます。売りならその反対です。
これを決めないままエントリーすると、価格が逆行したときに感情で判断することになります。「もう少し待とう」「ここでは切りたくない」と、その場その場で判断が変わってしまいます。
だから僕は、エントリーと損切りを別々に考えるのではなく、エントリーするなら損切りまでセットで考えるようにしています。
前の記事で環境認識について書きましたが、僕の中ではそのときに作ったシナリオと損切りもつながっています。「こうなったら買う」だけではなく、「こうなったら自分の考えは間違いだったと判断する」というところまで考えておくイメージです。
「エントリー根拠が崩れた場所」で損切りする
僕は基本的に、固定で何pips逆行したら必ず損切りという決め方よりも、自分がエントリーした根拠が崩れる場所を損切り位置として考えています。
例えば、重要なサポート付近まで価格が下がり、そこでWボトムができたとします。その後ネックラインを上抜け、「買い側が強くなってきたかもしれない」と考えてロングしたとします。

この場合、ロングした根拠の一つがWボトムです。それなのに、エントリーしたあと再び下落してWボトムの安値まで割ってしまえば、僕が考えていた形は崩れます。
そこで「まだ上がるはず」と考えるより、「自分が買った根拠が崩れた」と考えて損切りする。
僕の中では、この考え方がかなり重要です。
含み損が嫌だから損切りするのではなく、自分がエントリーした理由がなくなったから損切りする。その位置が、反対方向の勢力が強くなってくる場所でもあると考えています。
損切り位置から「許容できる損失額」を考える
損切り位置を決めたら、次にそこまで何pipsあるのかを確認します。
僕の場合は、「ここで損切りすると何pipsくらいになるか」を見て、その損失を自分が受け入れられるようにロットを調整しています。
ただ、ここで注意したいのが「何万円までなら負けても大丈夫」と金額だけで考えないことです。
例えば同じ5万円の損失でも、口座資金100万円なら5%ですが、500万円なら1%です。同じ5万円でも、口座資金に対するリスクはまったく違います。
僕自身、これまでは「このくらいの金額なら負けても大丈夫」と感覚的に考えることが多かったのですが、資金管理を考えるなら、金額だけではなく「口座資金の何%を1回のトレードでリスクにさらしているのか」まで見る必要があると思っています。
例えば、口座資金に対する損失額は次のようになります。
| 口座資金 | 1% | 2% | 5% |
|---|---|---|---|
| 50万円 | 5,000円 | 1万円 | 2万5,000円 |
| 100万円 | 1万円 | 2万円 | 5万円 |
| 300万円 | 3万円 | 6万円 | 15万円 |
| 500万円 | 5万円 | 10万円 | 25万円 |
一般的な資金管理の一例として、CMEでは1回のトレードで口座資金の2%を超えてリスクにさらさない「2%ルール」を紹介しています。ただし、2%という数字がすべての人にとって正解というわけではありません。大切なのは、自分で許容できるリスクを決め、それを守ることだと思います。
僕も今後は、まず損切り位置を決める。そこまでのpipsを確認する。口座資金に対してどのくらいの損失まで許容するのかを考える。そして最後にロットを決める。この順番をより意識していきたいと思っています。
勝率だけではなくリスクリワードも考える
資金管理では、負けたときにいくら失うのかだけではなく、勝ったときにどれくらいの利益を狙えるのかも重要です。
例えば、1回負けると1万円なのに、勝っても5,000円しか取れないトレードを繰り返すなら、かなり高い勝率が必要になります。
反対に、損失を1としたときに利益を1.5狙えるのであれば、必要な勝率は下がります。
手数料やスプレッドなどを考えない単純計算では、損益分岐となる勝率は次のようになります。
| リスク:リワード | 損失 | 利益 | 損益分岐勝率 |
|---|---|---|---|
| 1:1 | −1 | +1 | 50% |
| 1:1.5 | −1 | +1.5 | 40% |
| 1:2 | −1 | +2 | 約33.3% |
| 1:3 | −1 | +3 | 25% |
例えばリスクリワード1:1.5なら、10回トレードして4勝6敗だった場合、利益は4回×1.5=6、損失は6回×1=6となります。単純計算ではこれでプラスマイナスゼロです。
つまり、勝率40%だからダメ、勝率60%だから良いという単純な話ではありません。勝率と一緒に、平均してどれくらい負けて、どれくらい利益を取れているのかを見る必要があります。
僕の場合は、エントリーを考えるときに少なくとも1:1.5程度のリスクリワードは欲しいと思っています。
損切り位置までが遠いのに、その先にすぐ強いレジスタンスがあって利益をあまり狙えない。このような場合は、無理にエントリーせず見送ることもあります。
「破産確率」という考え方も知っておきたい
資金管理について調べていくと、「破産確率(Risk of Ruin)」という考え方があります。
僕も以前から破産確率の表を何度も見てきましたが、改めて見ると資金管理の重要性がよく分かります。
有名なのが「バルサラの破産確率表」です。勝率だけではなく、損益比率や1回のトレードでどれだけの資金をリスクにさらすかによって、資金を失う危険性が大きく変わることを示したものです。
代表的な表の一つとして、1回のトレードで資金の10%をリスクにさらす条件では、次のような破産確率が示されています。
| 勝率 | 損益比 1:1 | 損益比 1:2 | 損益比 1:3 |
|---|---|---|---|
| 30% | 100% | 100% | 27.7% |
| 35% | 100% | 60.8% | 8.2% |
| 40% | 100% | 14.3% | 2.5% |
| 45% | 100% | 3.3% | 0.8% |
| 50% | 99% | 0.8% | 0.2% |
| 55% | 13.2% | 0.2% | 0.1% |
| 60% | 1.7% | 0% | 0% |
※1回に資金の10%をリスクにさらすという前提で紹介されている破産確率表です。実際のFXでは勝率や利益・損失幅が毎回一定ではなく、スプレッドなどの取引コストもあります。また、破産確率は計算方法や「破産」をどの水準と定義するかによっても変わります。そのため、この数字がそのまま自分のトレードの破産確率になるわけではありません。
参考:Nauzer J. Balsara『Money Management Strategies for Futures Traders』(1992年)
この表を見ると、かなり怖いです。
例えば勝率40%・損益比1:2でも、1回に資金の10%をリスクにさらす条件では、表上の破産確率は14.3%です。
一方で、同じ勝率40%でも損益比が1:3なら2.5%となっています。
僕がここから大切だと思うのは、「勝率が高ければ大丈夫」と考えないことです。
勝率だけではなく、負けたときにどれくらい失うのか、勝ったときにどれくらい取れるのか、そして1回のトレードにどれだけの資金をリスクにさらしているのか。この3つを一緒に考える必要があります。
大きなリスクを取るほど連敗が怖くなる
どれだけ自信のあるトレードでも、連敗することはあります。
例えば、毎回その時点の口座資金に対して同じ割合をリスクにさらした場合、単純計算では次のようになります。
| 1回のリスク | 5連敗後の資金減少 | 10連敗後の資金減少 |
|---|---|---|
| 1% | 約4.9% | 約9.6% |
| 2% | 約9.6% | 約18.3% |
| 5% | 約22.6% | 約40.1% |
| 10% | 約41.0% | 約65.1% |
※毎回、その時点の口座残高に対して同じ割合をリスクにさらした場合の単純計算です。
1回のリスクが1%なら10連敗しても資金の減少は約9.6%ですが、5%なら約40.1%まで減ります。
しかも、資金が50%減った場合、元の金額へ戻すには残った資金を100%増やさなければいけません。
僕が昔やっていたように、負けたあとにナンピンを繰り返したり、ロットを上げたり、フルレバに近い状態までポジションを持ったりすれば、「1回のリスクを何%にする」という資金管理そのものが崩れてしまいます。
「今回のトレードに勝てるか」だけではなく、「このトレードを何度繰り返しても資金を残せるか」という視点を持つことが大切だと思っています。
エントリーしたらまず損切り注文を入れる
僕は今、エントリーしたら必ず損切り注文を入れるようにしています。
最初は保険として15pipsほど離れた位置に損切りを入れ、そのあと自分が考えていた本来の損切り位置へ移動させます。

最初に15pipsで入れるのは、急に相場が動いたときなどに、損切りがまったく入っていない状態を作らないための保険です。
これはあくまで僕が最初に入れている保険で、15pips自体を損切り幅の基準にしているわけではありません。
昔は損切りを入れないままポジションを持ち、その状態で大きく逆行したことがあります。だから今は、とにかく最初に損切り注文を入れることを意識しています。
僕にとって損切り注文は、まさにシートベルトです。
車に乗って事故が起きてからシートベルトを締めても遅い。それと同じで、大きく逆行してから損切りを考えるのではなく、ポジションを持った時点で入れておくようにしています。
損切りを遠ざけるのはダメだと分かっていても難しい
一度決めた損切り位置を、含み損になったからといって遠くへ動かすのは基本的にダメだと考えています。
例えば最初は「ここを割ったら損切り」と決めていたのに、実際にそこまで価格が来ると、「あと10pipsだけ」「もう少し待てば戻るかもしれない」と損切りを遠ざける。
これを繰り返してしまえば、最初に決めた損失額も意味がなくなります。
ただ、ここは僕も偉そうには言えません。ダメだと分かっていても、今でも守れないことがあります。
実際にお金が減っている画面を見ると、「ここでは切りたくない」「もう少し待ちたい」という気持ちは出てきます。
だからこそ、含み損になってから冷静に判断しようとするのではなく、エントリーする前に損切り位置と許容できる損失額を決めておくことが大切だと感じています。
利益が乗ったら損切り位置を動かすこともある
反対に、トレードが自分の想定した方向へ進んだ場合は、損切り位置を動かすことがあります。
ある程度利益が乗ったところで、損失が出ない位置まで損切りを移動することもあります。そうすれば、そこから相場が反転しても大きな損失にはなりません。
ただ、早く損切りを上げすぎると、少し戻しただけで決済され、そのあと自分が狙っていた方向へ大きく伸びていくこともあります。
このあたりは僕自身もまだ検証している途中です。利益が乗ったからすぐ建値へ動かすのがいいのか、それともある程度値動きに余裕を持たせるのがいいのか、自分のトレードに合った基準を作っていきたいと思っています。
損切りした直後の再エントリーにも注意する
僕が今でも気をつけないといけないのが、損切りした直後です。
損切りするとやっぱり悔しいです。「今のは違った」「もう一回入れば取り返せる」と思って、すぐに再エントリーしたくなることがあります。
昔はここからロットを大きくしたり、ナンピンしたり、何度も入り直したりしていました。最初は小さな負けだったのに、「取り返したい」という気持ちが強くなり、最終的に大きな損失になる。

僕の場合、大負けするときはこの流れがかなり危ないです。
今でも損切りした直後に再エントリーしてしまうことはあります。だから一度損切りになったら、「本当に新しいエントリー根拠ができたから入りたいのか」「ただ負けたお金を取り返したいだけなのか」を考える必要があると思っています。
損切りそのものより、損切りしたあとの感情の方が危ないこともあります。
経済指標でギャンブル状態にならない
雇用統計やCPIなど、大きく価格が動く場面を見るとトレードしたくなることがあります。
一瞬で大きく動くので、「ここで方向を当てれば一気に取れる」と思ってしまいます。僕自身、経済指標のときにエントリーすることもあります。
ただ、僕はまったくおすすめしません。
僕の場合、大きく動く相場を見ると普段とは違うスイッチが入りやすく、「ここで当てたい」「一気に取りたい」というギャンブルに近い考え方になってしまうことがあるからです。
環境認識をして、狙う場所を決めて、エントリー根拠を確認して、損切り位置とロットを考える。そうではなく、「上か下か当てれば大きく勝てる」と考えているなら、自分の中ではトレードというよりギャンブルに近い状態です。
過去に大きく負けたときも、こういう考え方になっていたことがありました。
1日の損失上限も決めた方がいいと思っている
もう一つ、僕自身まだきちんとできていないのが、1日の損失上限です。
「今日はここまで負けたら終了」と決めておけば、連敗したあとに「取り返したい」という気持ちでトレードを続けることを防ぎやすくなると思っています。
僕が大きく負けるときは、最初から一発で大負けするだけではありません。最初は小さな損切りでも、そこから取り返そうとして再エントリーする。さらに負けてロットを上げる。ナンピンする。そして損失がどんどん大きくなることがあります。
だから、1回のトレードでいくら負けるかだけではなく、1日全体でどこまで負けたら終了するのかも決めた方がいいと考えています。
ただ、ここは僕自身まだ曖昧です。「絶対に決めた方がいい」と思いながら、まだ徹底できていません。これから自分のトレードを改善していきたい部分の一つです。
損切りしたトレードこそ検証する
損切りになると、そのトレードを見たくなくなることがあります。
でも本当は、負けたトレードこそ振り返る必要があると思っています。
損切りになったからといって、必ずしもそのトレード自体が間違っていたとは限りません。環境認識をして、自分のルール通りにエントリーし、決めていた場所で損切りしたのであれば、今回は結果として負けたというだけかもしれません。
反対に、そもそもの環境認識が間違っていたのかもしれない。エントリーが早すぎたのかもしれない。損切り位置が近すぎたのかもしれない。負けた原因はいろいろ考えられます。
僕も以前はトレードを検証していましたが、最近は少しおろそかになっています。
このブログでは、勝ったトレードだけではなく、損切りになったトレードや、自分がルールを守れず失敗したトレードもできるだけ載せていきたいと思っています。ブログを書くことを、自分自身のトレードを振り返るきっかけにもしていきたいです。
損切りは「負けを認めるため」だけのものではない
損切りすると、お金が減ります。だからできればしたくありません。僕も今でも損切りは嫌です。
でも、1回のトレードで自分の考えが外れることはあります。環境認識をして、重要な価格まで待って、Wボトムなどの形を確認してエントリーしても、そこから普通に逆方向へ動くことがあります。
僕が昔やっていたのは、「今回のトレードを何としても勝ちにする」という考え方でした。だから含み損になっても切れず、ナンピンして、自分の予想が当たるまで耐えようとしていました。
でも今は、「このトレードが外れたら、どこで終わるか」まで含めてトレードだと考えるようになっています。
小さな損切りで終われば、次のトレードを考えることができます。でも一度のトレードで大きく資金を失えば、その後の選択肢まで減ってしまいます。
だから僕にとって損切りは、単に負けを認めるためのものではなく、一度の間違いで大きく資金を失わないために必要なものだと思っています。
まとめ
FXの損切りは、自分の想定と違う方向へ相場が動いたときに、損失を限定してトレードを終えるためのものです。
僕自身、初心者のころは損切りができませんでした。「こっちへ動くはず」と決めつけ、逆行するとナンピンを繰り返し、気づけばフルレバに近い状態になる。落ちるナイフを拾おうとしてさらに逆行する。損切りを入れないまま寝てしまい、一晩で100万円近く負けたこともあります。
その原因の一つは、最初から負ける可能性を受け入れてトレードしていなかったことだと思っています。
今はまず、どこで自分のエントリー根拠が崩れるのかを考えます。例えばWボトムのネックライン抜けでロングするなら、Wボトムの安値を割ったところを損切り候補として考える。その位置まで何pipsあるのかを確認し、口座資金に対して許容できる損失額からロットを考えます。
損切りまでの値幅が大きく、狙える利益とのバランスが悪ければ見送ることもあります。そしてエントリーしたら、まず損切り注文を入れる。
それでも僕自身、損切りを遠ざけてしまったり、負けた直後にもう一度入り直したりすることはあります。1日の損失上限も、まだきちんと決め切れていません。分かっていても守れないことはありますし、僕自身まだ改善している途中です。
だからこそ、自分にも言い聞かせる意味で覚えておきたいのが、「損切りはシートベルト」という考え方です。
事故が起きてから締めるのではなく、走り出す前に締めておく。
FXでも、大きな含み損になってから「どうしよう」と考えるのではなく、エントリーする前に「どこで自分の考えが間違いになるのか」「そこでいくら負けるのか」まで考えておく。
僕はこれが、損切りを考えるうえで一番大切だと思っています。
次の記事では、損切り位置を決めたあとに大切になる、FXの資金管理とロットの考え方についてまとめます。口座資金に対してどこまでの損失を許容するのか、損切り幅からロットをどう考えるのかを、初心者向けに整理していきます。

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