FXのチャートパターンには、Wトップ、Wボトム、三尊、逆三尊、フラッグ、三角持ち合いなど、似たような形が何度も現れます。
僕自身もトレードするときにチャートパターンはかなり意識しています。特によく見るのはWトップとWボトムです。
ただし、「Wトップが出たから売り」「逆三尊が出たから買い」という単純な使い方はしていません。僕が一番大事だと思っているのは環境認識で、そのうえでチャートパターンが出てくれば、エントリーを考えるための根拠を一つ増やせると考えています。
この記事では代表的なチャートパターンの形だけでなく、僕が実際のトレードでどう見ているのかも含めて紹介します。
FXのチャートパターンとは?
チャートパターンとは、値動きの中に繰り返し現れる特徴的な形のことです。同じような高値で2回止められるWトップや、3つの山を作る三尊などがあります。
こうした形を知っていると、「ここで流れが変わるかもしれない」「このままトレンドが続くかもしれない」といったシナリオを考えやすくなります。
ただし、きれいな形ができても必ずその通りに動くわけではありません。僕はチャートパターンを「エントリーの答え」ではなく、相場を判断するための材料の一つとして見ています。
FXのチャートパターンは人の心理が表れたもの
僕は、チャートパターンを単なる形として覚えるだけではもったいないと思っています。
ローソク足やチャートの動きは、「もっと上がりそう」「下がるのが怖い」「ここで利益を確定したい」といった市場参加者の期待や欲、恐怖、不安が売買になって表れたものです。
例えばWトップなら、2回目も高値を抜けられなかったことで「これ以上は上がらないかもしれない」と考える人が増え、売りが強くなることがあります。
だから僕は「Wトップだから売る」と形だけを見るのではなく、「この形になるまでに、買っている人と売っている人は何を考えているんだろう」と考えるようにしています。
初心者がまず覚えたいチャートパターン

最初からたくさんの形を覚える必要はないと思います。まずはWトップ・Wボトム、その次に三尊・逆三尊くらいから覚えると分かりやすいです。
Wトップ
Wトップは、一度高値をつけて下落し、再び同じような高値まで上昇したものの、そこからもう一度下落していく形です。アルファベットの「M」に近い形になります。
一般的には下落を意識するパターンとして知られています。ただ、僕はWの形ができただけではエントリーせず、どこでその形ができているのか、大きな時間足はどちらを向いているのか、ネックラインをどう見るのかまで考えます。
Wボトム
WボトムはWトップの反対で、一度安値をつけて上昇し、再び同じような安値まで下落したあとに上昇する形です。こちらはアルファベットの「W」に近い形になります。
一般的には上昇を意識するパターンですが、これも形だけで買うわけではありません。上位足の方向や、そのWボトムができている場所まで確認します。
三尊
三尊は3つの山を作り、その中央の山が一番高くなる形です。一般的には上昇から下落へ流れが変わる可能性を考えるパターンとして知られています。
Wトップと同じようにネックラインも意識しますが、「三尊ができた=売り」ではありません。どの時間足にできている三尊なのか、上位足ではどちらを向いているのかを見ることが大切だと思っています。
逆三尊
逆三尊は三尊を上下逆にした形で、3つの谷を作り、中央の谷が一番深くなります。一般的には下落から上昇への変化を意識する形です。
ネックラインを抜ける前にエントリーすることもありますが、その場合でも僕は小さな時間足まで落として値動きを見ることが多いです。
フラッグ・三角持ち合い
トレンドが発生していても、相場は一直線に上がったり下がったりするわけではありません。大きく動いたあとに少し戻したり、値動きが小さくなったりする場面があります。
そこでよく見るのがフラッグや三角持ち合いです。僕の中では、値動きが一度落ち着いて次の動きを待っている場面として、この2つは比較的近い感覚で見ています。
大きな流れと同じ方向へ抜ければトレンドの継続を考えますが、もちろん逆方向へ抜けることもあります。ここでも形だけで決めつけないことが大切です。
僕が一番大事にしているのは環境認識
僕がチャートパターンより先に見るのが環境認識です。
例えば15分足にものすごくきれいなWトップができていても、4時間足や日足では強い上昇の途中かもしれません。その状態でWトップだけを見て売れば、大きな流れに逆らったトレードになります。
もちろん、大きな流れに逆らうこと自体が絶対に悪いとは思っていません。大切なのは「今、自分は大きな流れに逆らっている」と理解したうえでトレードしているかどうかです。
小さな時間足だけを見ていると、そのことに気づかないままエントリーしてしまうことがあります。だから僕は、大きな時間足から小さな時間足へ順番に見ていくようにしています。
大きな時間足から小さな時間足へ落とし込む
ここは僕がチャートを見るうえでかなり大事にしているところです。
フラクタル構造を意識する
相場では、大きな時間足では一つの高値や安値に見える場所でも、小さな時間足へ落として見ると、さらに細かな値動きが見えてくることがあります。
例えば日足では「高値をつけて下がった」くらいに見える場面でも、4時間足や1時間足まで落としてみると、その高値付近でWトップを作ってから下落していることがあります。反対に、大きな時間足では一つの安値に見える場所でも、小さな時間足ではWボトムを作って反転していることがあります。

僕はこういう「大きな波の中に、さらに小さな波がある」という構造をかなり意識しています。大きな時間足では一つの山や谷に見えていても、その中では買いと売りが何度もぶつかりながら、WトップやWボトムのような形を作っていることがあります。
だから僕は、大きな時間足で方向を確認したあと、そのままエントリーするのではなく、小さな時間足まで落として値動きを確認します。そこでWトップやWボトムなどのパターンが出ていれば、エントリーを考えるための根拠を一つ増やせます。
ただし、毎回きれいなWトップやWボトムになるわけではありません。大切なのは、「大きな時間足の高値・安値の中では、もっと細かな値動きが起きている」と意識しておくことだと思っています。
小さな時間足のネックラインを見ることもある
大きな時間足のネックラインを基準にすると、エントリー位置によっては損切りまでの距離がかなり広くなることがあります。
そんなときは、小さな時間足にできたWトップや三尊などを確認して、そのネックラインをエントリー判断に使うこともあります。
大きな方向を見ながら、小さな時間足でタイミングを取る。これが僕のチャートパターンの使い方にかなり近いです。
「Wトップだったのに」を見るのも大事
もう一つ僕がかなり意識しているのが、チャートパターンの否定です。
例えば、きれいなWトップができて「これは下がりそうだな」と思える場面があったとします。ところが実際には下がらず、そのまま高値を上へ抜いていくことがあります。

僕はこういう「Wトップだったのに」という動きも重要だと思っています。特に上位足が上方向を向いている状態では、小さな時間足のWトップが否定され、そのまま上方向へ伸びることがあります。
Wトップを見て売った人からすれば「下がるはずなのに下がらない」という状態です。そのまま高値を抜けば、売っていた人の損切りによる買い戻しも入ってきます。
こう考えると、先ほど書いた「チャートパターンは人の心理が表れたもの」という話にもつながります。完成した形だけではなく、「その形が否定されたらどうなるのか?」まで考えると、チャートの見方が広がると思います。
形がきれいでも入らないことはある
どれだけきれいなチャートパターンが出ても、僕が入らない場面は普通にあります。特に大事にしているのがリスクリワードです。
例えば、きれいなWボトムが完成していても、すぐ上に強い抵抗帯があるとします。損切りまで20pipsあるのに狙えそうな利益が10pipsしかないのであれば、形が良くても無理に入る必要はないと思っています。
経済指標の直前なども注意しています。また、ローソク足が確定する間近や時間足が切り替わるタイミングで、急に値動きが出ることもあります。
「形ができたからエントリー」ではなく、環境認識、リスクリワード、経済指標なども含めて、今が本当に入る場面なのかを考えることが大切です。
チャートパターンはすべての時間足で見る
僕は特定の時間足だけでチャートパターンを見るわけではありません。日足でも4時間足でも1時間足でも15分足でも5分足でも意識しています。
15分足だけを見ると「きれいなWトップだから売り」と思っても、4時間足では上昇トレンドの押し目になっているかもしれません。反対に、小さな時間足では上昇していても、日足では大きな下落の途中ということもあります。
だから僕は、小さな目だけで相場を見ないようにしています。大きな時間足から小さな時間足へ落としていくことは、チャートパターンを見るうえでもかなり大切だと思っています。
FXのチャートパターンは「エントリーの答え」ではない
初心者のころは、何か一つ「勝てる形」を見つけたくなると思います。「Wトップなら売ればいい」「逆三尊なら買えばいい」「この形さえ覚えれば勝てる」と考えたくなる気持ちは僕にもありました。
でも今は、チャートパターンだけでトレードを決めるものではないと思っています。
まず環境認識をする。その中で高値・安値や水平線を見る。そこにWトップや三尊などのチャートパターンが現れ、さらに小さな時間足へ落としてエントリーのタイミングを考える。
僕はフィボナッチの50%や61.8%なども意識していますが、それも同じです。どれか一つだけを理由にエントリーするのではなく、「複数の根拠が同じ場所で重なっているか」を見るイメージです。
大きな方向性が合っていれば、エントリー位置が多少完璧でなくても時間が味方してくれることがあります。反対に、大きな流れを無視して小さなチャートパターンだけで入ると、そのまま大きな流れに飲み込まれることもあります。
だから僕は「チャートパターンを覚えること」以上に、「どんな状況でそのパターンが出ているのか」を見ることが大切だと思っています。
初心者はまずWトップ・Wボトムからでいい
最初からすべてのチャートパターンを覚える必要はないと思います。まずはWトップとWボトムを意識してチャートを見るだけでも、今まで何となく見ていた値動きの中に似たような形が見えてくるようになります。
慣れてきたら三尊・逆三尊、フラッグ、三角持ち合いなども少しずつ覚えていけば十分です。さらにチャートを見る経験が増えてくれば、「大きな時間足の中に小さなパターンができている」「Wトップが否定されたから逆方向も考えよう」といった見方もできるようになってきます。
最初から全部理解する必要はありません。「この形、前にも見たな」と感じる回数を少しずつ増やしていけばいいと思います。
まとめ
Wトップ、Wボトム、三尊、逆三尊、フラッグ、三角持ち合いなど、FXのチャートには似たような形が何度も現れます。
ただし、チャートパターンは単なる形ではありません。その背景には買っている人、売っている人の期待や欲、恐怖、不安があり、その売買の結果がローソク足やチャートとして表れています。
だから「この形が出れば勝てる」と考えるのではなく、まず大きな時間足から環境認識をする。その中でチャートパターンを確認し、小さな時間足へ落としてタイミングを見る。リスクリワードや経済指標なども確認したうえで、エントリーするかどうかを考える。
僕にとってチャートパターンは、トレードの答えではなく、エントリーの根拠を一つ増やしてくれるものです。
初心者なら、まずはWトップとWボトムからで十分だと思います。そして形を見ることに慣れてきたら、次は「そのパターンが大きな流れのどこで出ているのか」まで意識してみると、チャートの見え方が少しずつ変わってきます。
その大きな流れを考えるうえで、僕が基本としてかなり大切にしているのがダウ理論です。高値と安値がどう動いているのかを見ることで、今の相場がどちらを向いているのかを考えやすくなります。
次の記事では、ダウ理論の基本と、僕が実際に高値・安値や時間足をどう見ているのかについて紹介します。

コメント