FXを始めたばかりのころは、値段が勢いよく上がっていると「まだ上がりそう!」と思って買いたくなります。逆に、勢いよく下がっていると「もっと下がりそう!」と思って売りたくなる。これは初心者にはかなりありがちなことだと思います。
僕自身も、高値を追いかけて買った直後に下落したり、安値を追いかけて売った直後に反発したりして、そのまま損切りになることを何度も経験しました。下位足の値動きに踊らされて飛び乗り、逆行して損切り。そこからナンピンやハイレバにつながって、大きく負けたこともあります。
そこで徐々に意識するようになったのが、押し目買い・戻り売りです。
ただし僕は、単純に「上昇中に下がってきたから買う」「下降中に上がってきたから売る」というだけではエントリーしません。上位足の方向性を確認し、重要なレジサポやキリ番、ブレイクした価格、半値、MA21付近などを見たうえで、さらにその場所で実際に値動きが反転してくるかを確認します。
この記事では、押し目買い・戻り売りの基本と、僕自身がどんなところを見ながらエントリーを考えているのかを初心者向けにまとめます。
押し目買いとは?
押し目買いとは、上昇トレンドの途中で一時的に価格が下がってきたところから、再び上昇する動きを狙って買う方法です。
相場はずっと一直線に上がり続けるわけではありません。上昇している途中でも利益確定の売りなどが入り、一度下がってから再び上昇することがあります。この一時的な下落が「押し」です。
つまり、上昇トレンドの途中で一度価格が下がり、そこから再び上昇する可能性を考えて買うのが押し目買いです。
イメージとしては、
上昇 → 一時的に下落 → 再び上昇
という流れになります。
ただし、下がってきたところを何でも押し目と考えて買えばいいわけではありません。押し目だと思って買ったところから、そのままトレンド転換して下落することもあります。

戻り売りとは?
戻り売りは押し目買いの反対です。下降トレンドの途中で一時的に価格が上昇してきたところから、再び下落する動きを狙って売ります。
下降トレンドでも、ずっと一直線に下がり続けるわけではありません。一度反発して上昇し、そこから再び下落することがあります。この一時的な上昇が「戻り」です。
イメージとしては、
下降 → 一時的に上昇 → 再び下降
という流れです。
僕の場合、押し目買いと戻り売りで考え方はほとんど変わりません。まず大きな時間足の方向を確認して、「今日は押し目買いを狙いたい相場なのか」「戻り売りを狙いたい相場なのか」を考えます。
まず上位足の方向を見る
僕が押し目買いや戻り売りを考えるとき、最初に見るのは上位足の方向です。
例えば日足が明確に上昇方向なら、「今日は押し目買いを狙えそうだな」と考えます。反対に日足が下降方向なら、「今日は戻り売りを狙えそうだな」という感じです。
もちろん、日足が上だから絶対に買うという意味ではありません。ただ、最初から買いと売りの両方を同じように狙うよりも、上位足の流れに沿った方向を優先する方が、僕自身は相場を整理しやすいと感じています。
初心者のころは下位足だけを見て、少し上がったら買い、少し下がったら売りということを繰り返していました。しかし、それではその時その時の小さな値動きに振り回されやすくなります。
上位足でトレンドを見る基本については、以前の記事「FXのトレンドとレンジとは?高値・安値から相場の方向を判断する方法」でも詳しくまとめています。
僕は日足で方向を見て、4時間足をよく見る
僕の場合、相場全体の方向性を見るときは日足をかなり意識しています。そのうえで、実際に押し目や戻りの候補を探すときは4時間足を見ることが多く、さらにエントリーのタイミングを細かく確認したいときに15分足まで落とします。
ざっくり言えば、
日足で大きな方向を見る → 4時間足で押し目・戻りの候補を探す → 15分足でエントリータイミングを見る
という流れです。

ただ、これは僕の見方であって絶対ではありません。会社員の場合、4時間足中心だとエントリーチャンスがかなり少なく感じることもあります。その場合は、1時間足で押し目や戻りを見て、5分足でタイミングを計る方法でもいいと思います。
ただし、それ以上短い時間足ばかりを見ると、僕自身はエントリーが雑になりやすいと感じています。特に初心者のうちは、短い時間足の値動きだけで判断するより、まず上位足を見る癖をつけた方がいいと思います。
日足・4時間足・15分足など、時間足の基本がまだ分かりにくい場合は、「FXのローソク足とは?見方・時間足・陽線と陰線を初心者向けに解説」から読むと理解しやすいと思います。
僕が押し目候補として見るポイント
僕が押し目買いや戻り売りを考えるときは、どこでも待っているわけではありません。特に意識しているのは、上位足で多くの人が見ていそうな価格帯です。
例えば、キリ番、過去に何度も止められている価格、重要なレジスタンスやサポート、一度強くブレイクした価格、値動きの半値付近、MA21付近などを見ています。
一つの要素だけを見るというより、「このあたりは何か起きてもおかしくないな」と思える場所を探します。
例えば、過去のレジスタンスだった価格とキリ番が近く、さらにMA21もその付近にあるような場合です。複数の要素が重なる場所なら、僕はより注意して値動きを見ます。
レジスタンス・サポートや水平線については、「FXのサポートライン・レジスタンスラインとは?水平線の引き方を初心者向けに解説」で詳しく解説しています。
ただし、重要な価格に到達しただけでエントリーするわけではありません。
ラインに来ただけではすぐ入らない
これはかなり重要だと思っています。
上昇トレンド中に価格が下がってきて、ちょうど自分が見ていたサポート付近まで来たとします。初心者のころの僕なら、「ここがサポートだから買い!」という感じで入っていました。
でも、相場はそんなに都合よくピッタリ止まってくれません。サポートを一度下抜けしてから戻ってくることもありますし、想像以上に深く押してから反転することもあります。もちろん、そのまま完全に割れて下降トレンドへ変わることもあります。
そのため今は、自分が買いたい価格に来たことと、実際に買うことを分けて考えるようにしています。
価格が重要な場所まで来たら、まず「ここから本当に反転するのか?」を見る。反転する兆候が確認できてから、初めてエントリーを考えるという流れです。
僕はプライスアクションを見てから入る
重要なレジサポ付近まで価格が来たあと、僕はその場所でのプライスアクションを見ます。
押し目買いなら、Wボトムや逆三尊、長い下ヒゲなどです。戻り売りなら反対に、Wトップや三尊、長い上ヒゲなどを見ます。
ただし、Wボトムが出たから必ず上がるとか、逆三尊が出たから絶対に買うという考えではありません。僕はあくまで、「下げてきた流れがそろそろ変わってきたか?」を見るための材料の一つとして使っています。
僕のイメージとしては、自分が狙っている価格帯まで下がってきたあと、売りの勢いが徐々に弱くなり、安値を更新できなくなって、少しずつ買い側が強くなってくる。その変化を捉えてエントリーしたいという感じです。
「入りたい」と思ったところですぐ入ると負けることが多かった
僕自身、初心者のころは「ここ絶対上がるじゃん!」と思った瞬間に買うことがよくありました。
しかし、その瞬間にはすでにかなり価格が上がっていることも多いです。勢いを見て買った場所が短期的な高値になり、そこから押しが入って損切り。そのあと再び上昇するということも何度もありました。
売りでも同じです。大きく下がったのを見て「これはまだ下がる!」と売った瞬間に反発し、そのまま損切りになる。
本当は安く買って高く売りたいのに、実際には高く買って安く売ることを繰り返していました。
僕は「自分が入りたい!」と思った瞬間ほど、一度冷静になった方がいいと思っています。そこは初心者が飛びつきやすい場所で、逆に言えば相場にカモられやすい場所かもしれません。
下位足に踊らされると飛び乗りが増える
僕が大きく負けたときに多かったのが、下位足の値動きに反応して飛び乗るトレードです。
例えば5分足で大きなローソク足が出ると、その勢いに焦ってエントリーします。ところが、入った直後に逆行して損切りになり、悔しくなってもう一度入り直す。さらにナンピンしたり、ロットを上げたりして、結果的に大きく負けることもありました。
こういう経験から、今は目の前のローソク足が動いたからエントリーするのではなく、先に待つ場所を決めることを意識しています。
どこに来たらエントリーを考えるのかを先に決めておけば、目の前の小さな値動きに振り回されにくくなります。
押し目を「当てる」のではなく待ち伏せする
押し目買いと聞くと、一番安いところで買いたいと思うかもしれません。僕もそう思っていました。
でも、押しの底をピンポイントで当てる必要はないと思っています。むしろ僕がやりたいのは、上位足で重要な場所を先に見つけて、その周辺で値動きがどう変化するかを待つことです。
例えば、日足は上昇方向。4時間足を見ると重要なサポートがある。その価格まで下がってきたら15分足を見る。そこで長い下ヒゲが出たり、安値を切り上げたり、Wボトムのような形ができてくる。
そこまで確認して初めて、「そろそろ買いを考えられるかもしれない」となります。
最初から底を当てにいくのではなく、相場に確認してから入るというイメージです。
押し目買いでも損切りは必要
どれだけ条件が揃っていても、押し目買いや戻り売りが必ず成功するわけではありません。
サポートを割って、そのまま下降することもあります。Wボトムに見えた形が崩れることもありますし、上位足の方向そのものが変わることもあります。
だからエントリーする前に、どこまで逆行したら自分のシナリオが間違っていたと判断するのかを考えておく必要があります。
まず損切り位置を決める。その位置まで何pipsあるのかを確認し、負けた場合に何円の損失になるかを考える。そして、その損失を自分が受け入れられるロットに調整する。
ロットと損失額の考え方については、前の記事「FXのレバレッジとは?必要証拠金との関係を初心者向けにやさしく解説」でもまとめています。
僕は、先にロットを決めるのではなく、損切り位置と許容できる損失額からロットを考える順番が大切だと思っています。
押し目買い・戻り売りで一番大切なのは「待つこと」
僕が今回の記事で一番伝えたいのはここです。
よくFXでは「待つも相場」と言います。でも僕は今、待つ“も”相場ではなく、待つ“のが”相場くらいに考えています。
トレードをしていると、毎日エントリーしたくなります。チャートを開けば、「せっかく見ているんだから何か取引したい」という気持ちも出てきます。
でも、自分の条件がきれいに揃う場面はそんなに多くありません。むしろ本当に自分が狙いたいチャンスは、めったに来ないと思っていた方がいいかもしれません。
だからこそ、自分がエントリーしたい場所を先に決めて、相場がそこへ来るまで待つ。そして実際にそこへ来たとしても、すぐに飛び乗らず、本当に反転する兆候が出るまでさらに待つ。
僕はこのくらいでちょうどいいと思っています。
会社員だからこそ待ち伏せする
僕は会社員なので、一日中チャートを見続けることはできません。
だからこそ、「今どこに来たらトレードを考えるのか?」を先に決めておく方が、自分には合っています。
日足で方向を見る。4時間足で重要な場所を確認する。そこまで価格が来るのを待つ。実際に来たら、必要に応じて15分足などでタイミングを見る。
こうやって先にシナリオを作っておけば、ずっとチャートに張り付く必要もありません。
逆に、何も決めずにチャートを開くと、目の前の値動きが全部チャンスに見えてきます。僕はその状態になると、トレードがかなり雑になりやすいです。
初心者ほど「何もしない時間」を作る
FXを始めたころは、エントリーしている時間がFXをやっている時間だと思っていました。
でも今は少し違います。
チャートを確認して、環境を見て、重要な価格を決める。そこからシナリオを考えて、価格が来るまで待つ。条件が揃わなければ何もしない。
これも全部トレードだと思っています。
むしろ実際にエントリーしている時間は、トレード全体のほんの一部なのかもしれません。
初心者のころの僕のように、上がったから買う、下がったから売る、負けたから入り直すということを繰り返すより、何もしない時間を増やすことの方が大切だと感じています。
まとめ
押し目買いは、上昇トレンド中の一時的な下落から再上昇を狙う方法です。戻り売りはその反対で、下降トレンド中の一時的な上昇から再下落を狙います。
ただ僕は、下がったから押し目買い、上がったから戻り売りとは考えていません。
まず上位足の方向を確認し、重要なレジサポ、キリ番、ブレイクした価格、半値、MA21などを見ます。その場所まで価格が来るのを待ち、Wボトムや逆三尊、ヒゲなど、実際に値動きが変化してきたことを確認してからエントリーを考えます。
僕自身、初心者のころは高値や安値を追いかけて飛び乗り、そのまま逆行して損切りすることを何度も繰り返しました。下位足の値動きに踊らされ、ナンピンやハイレバにつながって大きく負けたこともあります。
だから今、一番大切だと思っているのは待つことです。
待つも相場ではなく、待つのが相場。
チャンスはめったにやってきません。しっかりトレードの根拠を持って、自分が狙っている場所まで相場が来るのを待ち伏せする。そして条件が揃ったときに初めてエントリーする。
僕はこの考え方でトレードに向き合っています。
押し目買い・戻り売りを考えるうえでは、目の前の値動きだけでなく、上位足から相場全体を見ることも大切です。
僕が普段どのように上位足を見て、重要な価格や買い・売りのシナリオを考えているのかは、「FXの環境認識とは?上位足の見方とシナリオの考え方を初心者向けに解説」で詳しくまとめています。

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